FRBも日銀もインフレを止める気はさらさらないという話がありました。
人間の歴史はインフレの歴史ですが、なぜそうなるのかと言うと、インフレには借金を帳消しにする力があるからです。
個人が家を建てる時、ほとんどの人が借金をします。企業も借金をして事業拡大を図ります。そして政府はいつの世も借金だらけです。
インフレには借金の圧力を減らす魔法の力があります。
わかりやすく個人の話をしましょう。
3000万円借金して家を建てたとします。そして100%のインフレが来たらどうなるかシュミレーションしてみましょう。
インフレ前の給料を100万円とします。月々の返済額を50万円とします。インフレ100%だと給料が200万円になります。物件価格は3000万円だったのが6000万円になっています。含み益は3千万円です。ここで家を6千万円で売却してキャピタルゲイン3000万円を得てもいいのですが家がなくなるのでそれはしません。
月々の返済額を見てみますと、給料の半分を返済に当てていたのが給料の25%の返済で良くなっています。それだけ返済が楽になったってことです。
企業も政府も個人と似たような話で、インフレには借金の返済を軽くする力があり、極端な場合には借金をチャラにし、さらにキャピタルゲインを得ることすらできるのです。
こんな時代はどうすればいいのかと言うと、借金して家を建てればいいのです。
借金しないと家が立たずに腹が立ちます。
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